朝夢はじめの心の鍋

ユング心理学を中心に心理学を勉強したり、ドット絵で遊んだりします。あとは趣味のお話とか。

【心理考察】未来への可能性を見出す直観【003】

ユング心理学によれば、直観とは可能性を無意識に発見する機能です。

 

1.感覚と直観の違い

直観が何であるかを知るには、感覚と対比させて考えたほうがわかりやすいと思います。

 

これは事物そのものよりも、その背後にある可能性を知覚する機能である。その過程は無意識の道をたどって生じるので、どうしてそれが得られたのか、他人にもわからず、本人さえも説明に困るという厄介な性格をもっている。

引用元:ユング心理学入門 河合 隼雄 著

 

基本的に感覚は、物を見たときに、そのままの状態を記録するように働きます。

外からの刺激・情報を受けた時に、1〜10の全てを丁寧に受け取ろうとします。

 

対して直観は、捉えた事物に対して、無意識に可能性を見出すように働きます。

1を見たり聞いた時、無意識に10を見つけ出してしまいます。

そこに至るまでの過程は全てすっ飛ばします。

これは本人にすら制御不可能な無意識下での結果なので、説明がとても難しいものです。

 

2.外向的直観型

直観型も他の心理機能である感覚型などと同じように、外向的と内向的の2つに分けられています。

 

外的な物に対して、すべてのひとが認めている現実の価値ではなく、可能性を求めて行動する。

引用元:ユング心理学入門 河合 隼雄 著

 

外向的直観型は、外のものに対して可能性を見出します。

 

直観が鋭い人というのは、感情や思考による判断補助がなければ、可能性を見出しても、その仕事を自分で完遂する前に他の可能性を見出してしまって、一つの仕事に集中することができません。

 

たびたび周囲の人に可能性を盗まれ利用されてしまうでしょう。

貧困に陥りがちで、他人は裕福になっていく辛い状況が予想されます。

 

外向的直観 → アイデアを産むだけの人

外向的直観 + 感情・思考機能 → 革新的発明家(イノベーター)

 

このタイプの人が大成するには、自分で判断能力を鍛える必要があるようです。

 

3.内向的直観型

 

理解されがたく、外界に適応しがたいひとである。自分の内界の中に可能性を求めて、心像の世界を歩きまわっているひとが、それを他人に伝えるのに困難を感じるのも、もっともなことである。

引用元:ユング心理学入門 河合 隼雄 著

 

内向的直観型は、外界の事象・出来事には無関心で、他の人みんながそれを話題にしていても興味を持つことができません。

 

外の人から見た時に、内向的な人間は基本的に過小評価されがちです。

いざ心の内をつぶやいたとしても、現実離れした話をしてしまい、すぐには理解されないことがあります。

そのため、実際の生活において、かなりの不都合を被ってしまいます。

 

周囲の調子に合わせようとしても、内外での差が激しく、精神的に追い詰められることも多々あるようです。

 

自分はずっと先のことを見ているのに、周りの人間は手の届く範囲しか見ていないという状況に苦悩してしまうのかもしれません。

 

その直観があまりに鋭い場合は、同時代の人々に見捨てられ、次の時代のひとに拍手される運命を背負う。ともあれ、彼を動かしたものは未来への可能性であるのだから、この型の人は、自分の内部の一種の独創性に悩まされている。

引用元:ユング心理学入門 河合 隼雄 著

 

未来を見過ぎてしまう人は、夢見がちな人か頭の可笑しい人という評価や誤解を受けてしまうのでしょう。

(時代が追いつくのを待つ、というのが一番楽…?)

 

内向的直観 → 心の内で独自の世界観を築く

内向的直観 + 感情・思考機能 → 独創的な芸術家、思想家

 

このタイプの人が大成するには、その独自性・独創性を活かす手段と場を見つけることが先決でしょう。

 

まとめ

直観型は既存の法則や技術、流行に変化をもたらしたり、一新させるアイデアを思いつくことができます。

そこから先は感情や思考機能で内容を膨らませる必要があります。

 

感覚と直観は、僕が思うに、人が何かを見た時

感覚でまず刺激や情報を受け取って、それから直観で可能性を見出すというのが順番として正しいと考えています。

 

参考図書

ユング心理学入門 河合 隼雄 著 - Amazon